帝王切開の概要と出産で用いられる確率について

帝王切開は、母体や胎児のどちらかに問題が生じ、自然分娩が難しいと判断された場合に選択される出産方法です。母体腹部と子宮を切開し、直接胎児を取り出す方法であり、選択(予定)帝王切開と緊急帝王切開の2種類があります。どちらの方法も医師が必要と判断することで行われ、まず、選択(予定)の場合には、逆子(骨盤位)、多胎妊娠、児頭骨盤不均衡、前置胎盤が主なケースとなります。一方、緊急は、母体または胎児に危険が迫る状況の場合に行われ、主なケースには、胎児機能不全(胎児仮死)、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群、微弱陣痛、遷延分娩、回旋異常があります。因みに分娩が始まってから緊急帝王切開が行われる場合もあり、その確率は2%程度となっています。

 

帝王切開による出産は、最近では増加傾向にあります。国内においては出産自体は減少しているものの増加をしており、データでは、過去20年間で約2倍の数字を示しています。理由としては大きく2つの内容があり、1つには胎児の安全を重視するようになったこと、2つ目としては医療技術の進歩によって安全な手術が可能になったことがあります。

 

手術が行われる確率はこれまでの割合で判断をすることができ、例えば、1987年(昭和62年)から2014年(平成26年)までを見た場合、1987年においては出生数135万人程度のうち10万人程度が該当し、割合としては10%以下の数字になっています。出生率はその後減少を辿り、1990年の120万人程度から2014年の100万人程度まで推移をしています。一方、帝王切開数は1897年が10万人程度であったものが徐々に増加をし、2014年においては20万人近い人が手術を受けています。割合としては20%近い数字になっており、つまり、約5人に1人が帝王切開によって出産をしていることになります。
帝王切開は、イメージとしては腹部への縦型の大きな傷跡がありますが、現在では腹部のシワに合わせて横に切るケースがほとんどであり、傷跡もほどんど目立たなくなります。